200円で売ったウニが1,600円に?「生産者の収入が上がらない理由」

 | 

何故?生産者が利益を得られないのか?

いずみホールディングス代表取締役の泉卓真氏の出身は、北海道古宇郡神恵内村で漁業が盛んで、ウニやホタテ、アワビ、ホッケといった海産物の産地にもなっています。

卒業後に回転寿司屋へ就職。ここで泉卓真氏は、技術はもちろんマネジメントスキルを身につけ、朝から晩まで必死に働き、仕入の担当者と一緒に市場や産地へと連れて行ってもらえるようになったとのことです。

200円で売ったウニが1,600円に
200円で売ったウニが1,600円に

しかし、そこで見た光景に泉卓真氏は衝撃を受けたそうです。幼少期を過ごした神恵内村の漁師さんが獲ったウニは、約200円程度で漁業組合へと売られていきます。しかし、それが札幌の市場に届く頃には、1,600円にまで値が上がっていました。食品流通の過程で価格が上がるのは当然のことであり、ビジネス上やむを得ません。しかし、当時の泉卓真氏は、この金額差に大きな戸惑いを覚えたそうです。

 

泉卓真氏が日本をテクノロジーで変える。食品流通から金融ソリューションまで手掛ける「いずみホールディングス」の企業理念